釣りをはじめるにはまずは安全装備から

釣りの基本

釣りは水辺の遊び。ましてや自然相手の遊びなので、いついかなるトラブルに遭遇するとも限りません。

足元が滑っての落水、急な高波にのまれての落水事故など、どんなに足場の良い釣り場でも、これらの事故が起こる可能性はあります。

万が一の時にも大事に至らないように、しっかり準備をして釣りを楽しみましょう。

フローティングベスト

まず最初はフローティングベストです。これは、万が一落水した場合でも、水に浮いている事が出来るので、安心感がありますね。

近くに、自力で這い上がれる所がある場合は良いのですが、潮の流れによっては最悪沖に流される事もありますし、その時フローティングベストを着ているか着ていないかは、大きく生存の確率を変えます。

国土交通省のデータによると、非着用時で生存率27%・死亡率73%、着用時で生存率60%・死亡率40%と、生存率は約2倍になります。

泳ぎは得意だから大丈夫という人でも、突然の落水でパニックになって、普段泳げる人でも溺れてしまう事もあります。

あと、服をきたまま落水すると、服が水を吸って重くなり、泳ぐのが困難になってしまいます。いざという時のために安全対策はしっかりしましょうね。

それでは、いくつかオススメのフローティングベストをあげていきましょうか。まずは、コスパの良いこちらから。


ウォターロックスの、ルアーフィッシング用のフローティングベストです。特徴はとにかく安いです。

他の有名釣りメーカーのベストですと、軽く1万円超えてしまいますが、こちらは約6000円で手に入ります。

安いですが、フローティングベストとしての機能はしっかり果たしてくれます。

装着タイプは、腰ベルトでベストを固定するウエストハーネスタイプになります。

収納力は、フロントポケットが2つ、後ろに大きなポケットが1つ、胸の上ぐらいに小さいポケットが1つ、右のフロントポケットの前に釣り用のプライヤー入れが付いていて、申し分なしです。

またフロントポケットには、1つのポケットにつき定番のルアーケース

このVS-3010NDM が2つ入ります。

弱点は、生地の耐久性が低く、1年も使用すればいろんな場所がほつれてくるところです。

しょっちゅう釣りに行く人や、ハードな使用をする人にはあまり向かない商品かもしれません。

とにかく安いですがデザインは悪くないです。コストをとにかく抑えたくて、自分で補修しながらでもいいや!って人にはオススメできます。

次は少々値段は張りますが、耐久性は抜群のこちら。

リバレイのルアーフィッシング用のフローティングベストになります。

このメーカーは釣りウェア専門のメーカーだけあって、品質はたいへん良く、オススメです。

値段は、安い所で15000円前後で手に入ると思われます。作り的には、装着タイプは又紐タイプになります。

これは、又の下に紐を通して、落水時にベストが脱げてしまわないようにする仕様です。収納性は、先に紹介したウォーターロックスのものとは変わらないので問題なしです。

よく又紐を又に通さず、外に出して使ってる人を見ますが、ライフジャケットの意味はなくなってしまいます。

せっかく買うのだから長く使いたいという人は、断然こちらをおすすめします。長く釣りを続けていくのであれば、長い目でみてみるとコスト的には、耐久性の高いものを選んだほうが良いと思います。銭失いの安物買いとも言いますからね。

もう一つ、エサ釣り用のフローティングベストも紹介します。

エクセルというメーカーのフローティングベストです。

エサ釣り用のベストは、ルアー用ほどごちゃごちゃしていなくてポケットは付いていますが、シンプルな作りです。エサ釣り専門の人は、このタイプのフローティングベストを愛用する人が多いです。

値段も3千円ぐらいと、たいへんリーズナブルです。エクセルのフローティングベストは安いですが耐久性もそこそこで十分使える物だと思います。

他にもフローティングベストはいろんなメーカーから発売されていて、値段も高い物から安い物まで様々です。デザインも好みがあると思いますので、自分好みの物を見つけてくださいね。

滑りにくい靴

滑りやすい靴で釣りをするのはとても危険です。

足場の良い防波堤なら普段履いているスニーカーなどでも大丈夫ですが、足場がぬれているだけでものすごく滑りやすくなったりします。

転ぶ事が落水などの事故につながる事もありますから、足元の装備にも気を使いましょう。

耐油底長靴といって、魚市場などで働いている人が良く履いている白い長靴と同じ種類です。

この長靴の良い所は、ぬれている場所ですべりにくいことです。普通の長靴でも滑りやすい事はないですが、防波堤や磯では海苔や苔が付着してる場合があり、そこがぬれるとめちゃくちゃ滑ります。

耐油底長靴は、こういう場所でもある程度すべりにくくなっています。あくまでもすべりにくく出来ているだけなので、歩くときは足元に注意しましょう。

あと長靴は砂浜の釣りでも活躍します。普通の靴だと砂が靴に入ってきて不快ですが、長靴なら平気ですね。

スパイクシューズといって、靴底に金属製のスパイクが付いています。

この靴が有効な場所は、岩のゴツゴツした磯場です。磯は足場がフラットではない場所がほとんで、靴底の接地面が少なく転びやすくなります。スパイクシューズは磯にがっちり掛かって滑りにくいので転ぶ危険性を下げてくれます。

磯歩きのスタンダードな靴です。弱点もあって、引っ掛かりの少ないツルツルした岩の上は逆にめちゃくちゃ滑りやすくなるので注意です。

フェルトスパイクシューズは靴底がフェルトになっていて、フェルトにスパイクが埋まっています。

普通のスパイクシューズですべりやすい、ツルツルした場所や濡れているばしょでもグリップが効きやすいです。濡れた防波堤でもこちらのほうが良い場合もあります。

帽子

帽子は夏に直射日光から守ってくれるアイテムですが、釣りではもう一つの役割があります。それは、頭をルアーのフック(釣り針)から守ってくれます。

フックが自分に向かって飛んでくるケースとして
・ルアーを足元まで巻いてきて、いざ水面からあげようというときに、魚が食いついてきて合わせを入れたらすっぽ抜けて自分のほうにルアーが飛んでくる。
・魚とのやり取り中、目の前でフックが外れルアーが自分のほうに飛んでくる。


などのケースがあります。危ないと感じた瞬間に、目や顔を守るため頭を下げてしまえば、帽子をかぶっていれば、フックは頭に飛んできても帽子に刺さります。

これで頭への直撃は避けれるわけですから、帽子をかぶっていれば安心ですね。

私は生地の厚いベースボールキャップを好んでいますが、帽子に関しては好みのものでいいと思います。

手袋

釣り用のフィッシンググローブは機能性も高く、使用感も抜群です。

しかし、一流メーカー品ともなると良いお値段になります。

しかも使用頻度にもよりますが、グローブはすぐにボロボロになってしまうので私は消耗品として考えるべきです。

そこでおすすめなのが、ホームセンター等に売ってる作業手袋です。

安価で入手しやすいので細かい事は気にせずガンガン使えます。薄手の物が手も動かしやすく使いやすく、釣り専用のグローブと比べても不満はありません。

使用目的としては、まず磯歩きの際の手の保護です。もし磯で転倒したとき素手だと、手をついたときに手のひらや指が切れてしまいます。

また磯歩きは、足元の安定が悪い場所も多いため、岩を手でつかむ事も多々あるので手袋は必須です。フィッシンググローブには指先を出すタイプがありますが、指の露出部のある手袋は磯歩きにはお勧めできません。

もう一つはPEラインを使用する際の指の保護です。ショアジギングや投げ釣りで重いメタルジグやオモリを使用する場合は、指先にラインが食い込んで、繰り返しキャストをしていると指先が痛くなってくる場合があります。

人によっては軽いルアーでも指が痛くなるかもしれないのでそういう時に手袋があると重宝します。

安全対策はしっかりしましょう

釣りをする以上、釣り具にお金はかかりますが安全装備にもお金はしっかり使いましょう。

必要最低限のスペックで良いのです。そのかわり、点検をしっかりしてダメになったら買い変える。

その上で、使ってみて高い物が良いか安い物が良いかコストパフォーマンスで考えれば良いです。

今は、アマゾンなどショッピングサイトのレビューでも、ある程度どんな品かは予測できますね。

防波堤や磯などではライフジャケット未装着の人や、正しく着用できてない人が多くいます。

むしろちゃんとしている人が少数派な感じがしてしまいますが、大衆の意見がどうであれちゃんとするべきです。

自然の力は自分の予想をはるかに超えて強く、何が起こるかなど分かりません。人間普通に生きていても、転ぶことだってあります。

万が一のときのためにも自己防衛策として安全対策は怠らないようにしましょう。

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