釣りを始めようという方の一つのハードル、今回は釣り糸の結び方(ノット)です。
意外とここでつまづく人も多く、慣れるまではやや難しいのかもしれませんね。
結び方がわからず、一人では釣りに行けないって人もいるぐらいです。
せっかくなのでしっかり覚えて、いつでも釣りに行けるようになりましょう。
ルアーフィッシングで使うノット
まずはライトショアジギング等ルアーフィッシングでよく使うラインの結び方を、解説していきますね。
まずはメインラインのPEラインとショックリーダー(ナイロンorフロロカーボン)の結束方法からいきます。
↓こちらはラインの特性についての記事になります。あわせて読んでみてください。
基本のノット
手順の中に出てくる基本的なノットをまずは覚えましょう。
ハーフヒッチ~エンドノット
まずはいろんなノットを憶えるにあたって、基本のノットからおぼえましょう。
ハーフヒッチ自体は簡単ですので、すぐにできると思います。
このノットは結び目の保護や補強で使われるので、ルアーフィッシングではほとんどの人が使っていると思います。
言葉で説明するよりも、動画を見てもらったほうが解りやすいと思いますので、↓の動画をごらんください。
最後に出てくるエンドノットは、ハーフヒッチでループのラインを通すのが2回になるだけです。
八の字結び(エイトループノット)
八の字結びはノーネームノットの手順の中で使われるノットです。餌釣りの仕掛け作りにも使いますので、意外と役に立ちます。
釣りのノットは、2つや3つのノットが組み合わさっているものがほとんどなので、複雑に感じるかもしれませんが、一つ一つはそんなに難しくはないです。
何回かやっているうちに自然とできるようになると思います。
メインラインとリーダーを結ぶノット
メインラインとリーダーの結び目は重要です。しっかりと覚えましょう。
ノーネームノット(八の字ぐるぐるノット)
まずは初心者の方でも比較的簡単で、失敗の少ないノーネームノットから紹介します。
このノットは、結束強度がだいたい70%前後で、早く結べて強度もまあまあなので、ライトショアジギング・シーバス・エギングには十分使えるノットだと思います。
弱点は結び目がやや大きくなるので、ショックリーダーを長くして、ガイドに巻きこんでキャストするのには不向きです。
ご理解いただけましたか?最初はちょっと難しいと思う方もいるかもしれませんね。
がんばって練習してくださいね。きっとできるようになりますから。
私は、ライトショアジギング・シーバス・エギングなんかでは、このノットを多用します。
FGノット
こちらのノットは難易度は上がりますが、結束強度は80%~90%でなかなかの高強度です。
特徴は結び目が非常にコンパクトになるので、ガイド抜けも良く、リーダーを長くとる場合には有効なノットです。
ショアジギングや、船釣りでは私はこのノットを愛用しています。慣れてしまえばそこそこ早く結ぶ事も可能です。
弱点はコツをつかむまでやや難解で、初心者のうちはノットを失敗して、ルアーごとすっぽ抜けなんて事も良くある話です。しかし、しっかりできれば心強いノットになるでしょう。
FGノットのコツは、最初の編み込みを綺麗に丁寧に、そして途中の締め込みをしっかり力をかけて行う事にあります。
ここをしっかり絞めればすっぽ抜けはほぼありませんし、もし最初の編み込みで失敗していても、締め込みの段階でノットが抜けるので、事前に失敗を察知できます。
ノットのお助けアイテム
どうしてもFGノットがうまくいかない方には、こんなお助けアイテムもあります。↓
ノットの締め込みにはこの道具が便利です。ラインを巻き付けた時に滑らないので、強く締め込みが出来ます。↓
リーダーと接続具の結び方
最後はルアーとつながる接続具の部分です。ここのノットも気を抜かずに、しっかりと結びましょう。一番魚に近い結び目になるので、手は抜けません。
ジャンクスィックスペシャルノット
このノットは、スナップやスイベル(ルアーやメタルジグとの接続金具)と、リーダーの接続に使います。すごく簡単で、強度は抜群に強いという、たいへん使い勝手が良いノットです。
動画の補足として、絞めこむ前に唾液などでラインを濡らしてから締め込みましょう。
他のノットの動画でも言われていると思いますが、摩擦熱による強度低下を起こす可能性があります。
後は、このノットの後にハーフヒッチを3~5回ぐらいしてやると、結び目の保護と抜け防止になってより安心です。
私はほとんどこのノットしか使いません。
主にこの5つのノットがあれば、ほぼ全てのルアーフィッシングはカバーできると思います。
エサ釣りで使う糸の結び方
エサ釣りではサルカン(接続金具)と道糸やハリスとの糸の結びと、針と糸の結び方、ウキ釣りをする場合は、ウキ止め糸の結び方が必要です。
上の図で見ての通り、4種類の結びをおぼえましょう。
ウキ止め糸
ウキ止め糸の結び方
ウキ釣りで、遊動仕掛けを使う時は必須の結びです。
軽いオモリを使うウキフカセ釣りでは、ウキ止めを1つ付けるだけで良いのです。
しかし、投げサビキやカゴ釣りの場合重いオモリを使うので、ウキ止めを2つ以上付けたりもします。
オモリが重いと、ウキ止め1つでは投げた衝撃でウキ止めがずれてしまうので、2連3連とウキ止めを付けます。
サルカンと糸の結び方
サルカンは道糸とハリスの間に付ける接続金具です。
くるくる回って、糸がよれるのを防ぐ役割があります。またウキフカセ釣りでは、オモリの役割をすることもあります。
基本的に、道糸とサルカンを強度の強い結びを使って、サルカンとハリスを少し弱めの結びにします。
理由は根がかりした際、切れる場所をハリス側にすることによって、ウキなどの紛失を避けるようにするためです。
ジャンクスィックスペシャルノット
ここでも出てきます。
簡単で高強度なので、エサ釣りでも活躍します。道糸とサルカンの結束にはこの結びを使います。
クリンチノット
この結びも基本のノットですが、簡単でそこそこの強度が出る結びです。
ハリスとサルカンの結束のときに良く使います。ジャンクスィックスペシャルノットより強度は落ちますが十分な強度があります。
ルアー釣りの、スナップを結ぶときにも使えますが、大きな魚を狙う時はジャンクスィックスペシャルノットを使いましょう。
針と糸の結び方
意外とこれを出来ない人が多く、仕掛けは一本針でも毎回買うという人も多いです。
そんなに難しくないのでぜひチャレンジしてください。仕掛け代も節約できますよ。
外掛け結び
エサ釣りでよく使われる結び方です。
絞めこむ前にしっかり糸を湿らせることを忘れないようにしましょう。
それと、針の向きにも注意しましょう。魚がバレやすくなってしまいます。
針と糸を結ぶときは、特にこの二点に注意してください。
釣り糸の結び方は種類が多く、ネットで調べれば実にたくさんの結び(ノット)が出てきます。
上に挙げた結び方を理解できて、しっかり結べれば、どんな結び方でもできると思います。自分で調べていろいろチャレンジしてみてくださいね。
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