魚はいるのに全然釣れない・・・。
釣りをしていて良くある事ですね。
魚も人間と同じで、いつでもエサを食べたい訳じゃないのです。
お腹いっぱいだったり、寒くて動きたくなかったり、ルアーを見破っていたり、と理由は様々です。
しかし、何処かで捕食スイッチの入る瞬間はあるものです。
そのタイミングを考えていくと、攻略の鍵になるかもしれません。
自然が起こしてくれる変化
自然界に起こる変化は魚に大変大きな影響を与えます。
というか、我々人間も含め地球上に生きる動物は、自然界の影響を強く受けながら生活しています。
あたりまえの事なんですが、釣りとなると人間本位の考えになってしまいなかなか見えてこない部分もあります。
釣り人にとっては悪条件でも、魚にとっては好条件という事は結構あります。
天候
「突然雨が降ってきたが、そのあとからシーバスが食いが良くなった」この例は、天候の変化でよくある事です。
雨の音は水中の魚の警戒心をそらしてくれる役割を果たします。
また、気圧の変化により曇りや雨の日のほうが魚は元気になるとも言われます。
また雨の日は、釣り人が減って釣り場所のプレッシャーが下がるという利点もあります。
波
波っ気があったほうが魚の活性が良くなるのも、釣り人の間ではよく言われます。
波によって、海水がかき回され水中の酸素含有量が上がり、プランクトン→それを食べる小魚→それを食べるフィッシュイーターという具合に海全体の活性が上がります。
磯際にできるサラシと呼ばれる白波が立つ状態に、魚が付きます。
命の危険を感じるほどの波の日は、釣りは避けるべきですが、多少の波は魚の活性もよくなります。
波の判断は、誤ると事故につながるので上級者向きです。
潮汐
月の影響にによる潮の満ち引きも魚の活性に影響を与えます。
特に変化の起こるタイミングは狙い目になり、上げ七分・下げ三分と下げ七分・上げ三分の時間帯は潮目の変わるタイミングになるので魚の活性が上がりやすいです。
魚は流れの中で餌を待っているので、流れが変わる時は魚の動きが変わる時です。
日中と夜間
夜の闇はカモフラージュになって、魚の警戒心を下げてくれます。
日中は、物陰に隠れている魚が夜になると動き出すパターンが多く、日中に比べると釣りあげるチャンスも増えます。
また、昼と夜との変化点になる朝と夕方は大チャンスになります。
ここでも光量の変化が、魚の活性が上がるスイッチになっています。
日が昇る前の薄明の時間帯を朝まずめ、日が落ちた後の薄明の時間を夕まずめとしてその前後の時間を含める事もあります。
この時間帯が魚の捕食時間になりやすい事から、チャンスタイムとなりやすくなります。
釣り人が意図的に起こせる変化
これは、釣りのテクニックであったりその時々の判断に寄るところが大きくなります。
釣りの上手な人は何故良く釣れるかは、この意図的な変化を上手に使い『食わせる』事ができるからです。
ルアーのアクションを変える
代表的なものだと、ジャーク・トゥイッチ・ストップアンドゴー等のアクションを加えて、魚を反射的に食わせるテクニックがあります。
それ以外にも、
・リールの巻く速さを変える ・攻める深さを変える ・ルアーの大きさを変える ・動きの違うルアーに変える
など、アクションといっても様々なアプローチがあります。
釣り場を決めて釣りを始めたら、「同じことを2回するな」という極端な格言もあるぐらいで、結局はいろんな事試してみる事が大事です。
釣りは創意工夫、色んなことをやったもん勝ちです。
エサを変える
エサ釣りの場合は、エサを変えるという選択肢があります。
その日の水温・潮の色・流れの強弱なんかが影響して当たりエサだって変化します。
釣り人は、コマセや付けエサをを工夫することで海の中に変化を与えてやります。
エサ釣りの場合は他の変化の与え方として、棚を変える・ハリスの太さを変える・オモリの重さを変える等があります。
変化のある場所を攻める
これは意図的に起こす変化というより、選択肢になってきます。
・海底に変化のある場所を攻める ・流れに変化のある場所を攻める
これもとても大事なことで、魚は何もない場所にジッとしているわけではなく、水中の岩や海藻のある変化のある場所に潜んでいます。
海底の変化はパッと見てわかりにくい部分もあります。
ルアーや仕掛けをロストする原因にもなってしまいますので、ある程度判別する方法として偏光サングラスというものがあります。
これは、光の乱反射を押さえ海中が見えやすくなるというものです。
岩などが黒っぽく見えたり、ダイレクトに見えないまでも水中の変化がわかりやすくなります。
また、海中が変化している場所は波が立ちやすかったり、流れが変化してるケースも多いです。
わずかな違和感でも良いので、感じたら素直にそこを攻めてみるという事も大事な事です。
変化にこだわって変化のある釣りを!
人間生活は「安定」があたりまえのようになっていますが、自然界は常に「変化」の連続です。
変化をとらえたり、意図的に変化を起こすことが釣りでは大事になってきます。
例をあげるなら、
「夕まずめに下げ三分になるのでそこまでは粘ってみよう」 「広大な砂浜で全体的に波は無いが、ここだけは波立っているからこの場所で粘ってみよう」
みたいなかんじでいろんな要素で変化をとらえていけば、魚と出会える確率も上がっていきます。
なんとなく釣りをするのも良いですが、変化を意識して釣りをしてみるのもまた新たな楽しみ方がみつかるかもしれません。
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