釣りと潮汐と月齢の関係

釣りの基本

海には潮の満ち引きがあり、それが魚の動きにも影響していると言われます。

単純にそれだけが釣果に影響するわけではありません。

しかし、何故釣れたか・・・、それに理由を付けるなら潮汐や月齢と言うのは興味深いデータになります。

特に、理論的に釣りを楽しみ楽しみたい方には、自分が魚を釣った状況をデータとして蓄積して行くと、そのデータから見えてくる傾向があるかもしれません。

潮汐とは?

月や太陽の引力、又は気象によって起こる海面が上がったり下がったりする現象の事を言います。

主に地球から近い月の影響が最も強く、太陽の影響力は月の半分となります。

地球は1日に1回転するので、ほとんどの場所で1日2回満潮と干潮を迎えます。

満潮とは、海面が上がった時のピークの事で、干潮は下がった時のピークをいいます。

気象が及ぼす影響は限定的で、よく台風の時に注意報の出る高潮があります。

これは低気圧による影響で海面が吸い上げられるように作用する結果、海面が上昇します。

高潮になる状況では、水辺に行く事が危険な状況なので、釣りに行くのはやめておきましょう。

月齢とは?

月が満月になったり、半月になる満ち欠けの周期を月齢と言います。

月齢の周期は約30日で、月が隠れて見えない状態から満月になるまでが約15日。

満月から月が見えなくなるまでが約15日で、合計30日にまります。

月齢と潮周り

潮周りとは、潮の満ち引きを表した言葉で、大潮(おおしお)・中潮(なかしお)・小潮(こしお)・長潮(ながしお)・若潮(わかしお)の5種類があります。

何を基準に決まるかというと、月の形によってきまるので月齢同様30日のサイクルで一周りします。

魚が良く釣れる条件とは?

潮汐や月齢によって魚が良く釣れると言われる条件はあります。

すべての釣り場所に当てはまる訳ではありませんが、一般的に言われる好条件です。

上げ7分下げ3分

上げ7分とは干潮から満潮までの時間を10分割して、7分目の時間帯を指します。

下げ3分は逆で、満潮から干潮までの時間を10分割した3分目の時間です。

簡単に考えるなら、満潮前後の約2時間前後の時間帯です。

この時間帯が、潮が止まる時間と動き出す時間に当たる事から、魚が釣れやすいと言われます。

上げ3分下げ7分

これは、上げ7分下げ3分の逆で干潮前後の約2時間の時間帯の事です。

干潮時も満潮と同じくこの2時間前後が、潮が止まる時間と動き出す時間にあたります。

潮が変化するタイミングは、魚の活性が上がるタイミングになる可能性が高いので、チャンスになりやすいです。

大潮

潮周りの中でも、一番良く潮が動く大潮は魚が良く釣れると言われます。

魚は潮流の中で捕食するので、流れがないよりはあったほうが良い条件です。

マズメ

夜明け前後の約1時間と、日没前後の約1時間は魚のご飯の時間になり、釣れやすくなります。

このマズメに、他の良い条件が重なると釣れる確度が上がります。

例えば朝マズメが上げ7分の時間に重なっている、となると2つの好条件が重なるので釣れる確率は上がります。

釣り場所によって好条件は異なる

上に挙げた様な条件は一般的に言われる好条件です。

すべてが当てはまる訳ではなく、普段から流れがすごい速い釣り場などでは、潮が緩む干潮の潮止まりが良かったり、小潮や長潮のほうが良かったりもします。

同じ釣り場に通えば、その釣り場の傾向が分かって来ると思いますので、まずは浮気せずに一つの場所のスペシャリストになるのが上達への近道です。

釣れた理由を数値化・データ化するのに潮汐と月齢は使える!

釣れた条件を後付けする

初心者のうちはなかなか良い条件がわからないと思います。

教えてくれる人がいれば良いのですが、わからない場合は釣れた時にその条件を記録しておくと良いです。

自分なりにデータを蓄積して行くと、それなりに釣れる条件が見えてきたり、年単位になってしまいますが、季節や条件に応じた再現性も出てきます。

漁師や、遊漁船の船長はデータ分析のプロフェッショナルで、長年の経験から得たデータで好条件を導き出し、良い結果に繋げています。

月齢による変化は盲点です

これは、私が釣りの上手な人から聞くまで気にしていなかった事です。

それは、私の地元の釣り場での事なのですが、新月から満月に向かう時と、満月から新月に向かう時では、潮の流れが異なる事でした。

潮周りや、干満の時間は気にしても、月の変化を気にする事がなかったので、目からウロコでした。

ちなみにその釣り場では、新月から満月に向かう時の、中潮から大潮のほうが青物が良く釣れる事を教えてもらいました。

現に教えてくれた人はこの条件に当てはめて、良い釣果を上げていました。

これが全てではありませんが、データ分析の一つにこの要素を付け加えてみても面白いかもしれません。

釣れた魚と釣った魚では嬉しさも一味違います

自分なりのデータを揃えて、自分なりに仮説を立てて釣りをする時間や場所を考える。

その結果、狙い通りに釣った魚は本当に価値のある魚だと思います。

何となく釣れた魚よりも、狙って釣った魚は格別に嬉しいものです。

データが全てではありませんが、魚を釣るまでのプロセスとしてはデータを元に釣りを組み立てのも、一つの楽しみ方ではあります。

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