餌巻きエギでの冬のヤリイカ釣り

おかず釣り

本格的な冬の季節の1月から、春の訪れる4月まで、釣り人にとっても冬の季節。

特におかず釣りに関しては、一気に釣り物が減り、オフシーズンとなりがちです。

しかし、こんな季節の救いとなる釣りが、餌巻きエギでのヤリイカ釣りです。

極寒の時期の堤防夜釣りになりますが、寒さに耐えて釣り上げた新鮮なヤリイカの刺身は絶品です。

ヤリイカはどんなイカ?

ヤリイカは、ツツイカ目ヤリイカ亜目ヤリイカ科ヤリイカ属に属するイカです。

北海道南部から九州にかけての沿岸で漁獲され、水深100~200mの砂泥底の海域に住んでいます。

冬から春にかけて、産卵のために接岸してきて浅場で繁殖を行うため、この時期がヤリイカ釣りのシーズンとなります。

地域にもよりますが、私の住む北陸地方では例年1月~ゴールデンウィークごろまでは陸っぱりの堤防や磯場でも狙える人気のターゲットです。

食味は、甘みは他のイカと比べるとやや控えめですが、癖がなく刺身で食すとたいへん上品な味わいです。くどさの無い甘みが逆に好まれる、釣り人にもたいへん好まれるイカです。

さらに新鮮な時は、子気味良いコリコリとした食感を楽しめるので、自分で釣って食べるヤリイカは絶品です。食感は1番良いイカだと思います。

アオリイカとはちがったかんじで、ヤリイカもとってもおいしいよ!

エサ巻きエギングのタックル

ロッド・・・理想は8.3フィートか8.6フィートのエギングロッドです。

基本的はアオリイカエギングと全く同じタックルで大丈夫です。

エギングロッドがなければ30グラムぐらいまでのルアーを投げれる、9フィート前後のルアーロッドでも代用可能です。

少し違いがあるとすれば、アオイリイカエギングよりも重めのエギを投げる事になるので、エギングロッドでも3.5号~4号まで投げれるロッドのほうが釣りはしやすいです。

リール・・・番手で言うと2000番〜3000番ぐらいのスピニングリールで、糸巻き量がPEの0.8号が100メートル〜150メートル巻ければOKです。

オススメの万能ロッド&リールはこちら↓

ライン・・・メインラインは、PEラインの0.8号が標準的です。上級者になると0.4号のラインを使う方もいます。

ラインが細ければ釣りには有利に働きますが、その分ラインブレイクのリスクも高まりますので、慣れない方は根がかりも考慮して、1号を使っても良いでしょう。根掛かりからの回収率はかなり上がります。

ショックリーダーは、フロロカーボンの3号(約12lb)で最適でしょう。

腕に自信があれば、もっと細くしても良いですが、特に初心者の方は根がかりすることも多々あると思いますので、リーダーは3号の太さなら根掛かりからのエギの回収率がかなり上がります。

長さは1メートルとってもらえば大丈夫です。

PEラインとショックリーダーの結び方はこちらの記事で↓

地形把握能力や、エギの着底など釣りに慣れてきたら、メインラインもリーダーも細くしていくのが良いでしょう。

エギ・・・エサ巻きエギと呼ばれるものを使います。

ルアーフィッシングとエサ釣りのハイブリッドエギで、エギングの手軽さにエサへの食いつきの良さをミックスした釣り方です。

エサを巻いたエギは、一度イカが食いつくと割と長い時間抱いているので、アタリの分からない初心者の人でも釣りやすい釣りです。

あと、もちろん普通のエギでも釣れるのでエサが準備できなかった場合でも安心です。

邪道エギのワイヤーを外して使っても良いですし、ヤリイカならこちらのエギがおすすめです。↓

私の地域では、ヤリイカ狙いの定番エギです。

ヤリイカ釣りは、アオリイカみたいにガンガンエギをしゃくらないのでフォールの安定に特化したエギのほうが釣果は安定します。

エサ切れ時や、エサを使わなくても釣れる高活性時にはオススメのエギです。

エサ・・・一番の定番は塩ササミです。

餌の身持ちが良いので、地合いが来た時でも1投ごとにエサ交換をしなくて良いのがメリット。

他にもサバやサンマの切り身、きびなごも定番で餌持ちは塩ササミより落ちますが、食いつきがこちらのほうが良い場合もあります。

私の場合は塩ササミメインでやってますが、釣れないときの気分転換できびなごを使ったりします。

その他・・・エギを付けるときは、ラインに直接結ぶのでなくスナップを使うと、いちいちラインを切らなくても交換できます。

釣り方

エサの巻き方

エサ巻きエギは通常のエギと違って、上の面がフラットになっています。

このフラットの面にエサをのせて針金でぐるぐる巻いてやります。

何も考えずに巻いてやってもイカは釣れますが、少し意識するだけでも釣果アップになるそのコツを紹介します。

特に、塩ササミを使う時なんかは大事になってくるのですが、それはバランスです。

エサ巻きエギは、エサを巻いてもフォール姿勢が安定するように設計されているのです。

しかし、あまりにも極端なエサの付け方をするとフォールの姿勢が崩れて釣果にも影響してしまいます。

魚の切り身やきびなごの場合は、エサの重量が軽いのでそこまで気にする必要はないのですが、塩ササミを使う場合はエサに重量があるので気を付けたい所です。

ヤリイカが高活性の時は、多少フォール姿勢が崩れていても食ってきますが、低活性の時ほどフォール姿勢は大事になってきます。

やる事は難しくなく釣り場で塩ササミをセットするときに、キッチンバサミ等で形を整えてやればOKです。

市販の物にしても、自分で作ったものにしても、エギにピッタリ沿う形にはなっていないので、いびつな部分や極端に分厚い部分・長すぎる場合もその部分をカットしてやるだけです。

そして、エサも左右前後共に中心に来るように付けてあげましょう。

さらにエサと針の間が2、3センチぐらいは空くように調節しましょう。

あまりひっつきすぎると針ががかりが悪くなります。

この辺を意識するだけでも、シビアな状況の時ほど変な付け方をしているか・ちゃんと付けているかで、差が出てくると思います。

ちなみにエギのフォール姿勢は、テンションフォールで水平ぐらいが理想とされております。

尻下がりはイカの反応も悪くなり根掛かりもしやすくなってしまうのだ

時々足元でフォール姿勢のチェックも忘れずにしましょう。

釣れるエギの要はフォール姿勢にあるのじゃよ。

エサ巻きエギのアクション

ヤリイカ釣りの場合、アオリイカエギングのような激しいアクションは基本的に必要ありません。

アクションパターン①

まず、基本はテンションフォールでフォールの合間に入れるアクションは、

①エギをしゃくるのではなく50センチほど持ち上げるイメージでフワっとロッドをあおる。
②その後2、3回ちょんちょんとエギを動かす

要するにオーバーアクションは必要なく、小さな軽めのアクションでOKです。

①の動きは、アクションと合わせを兼ねています。

場合によっては激しく動かしたほうが釣れる日もあるかもしれませんが、9割ぐらいは軽めのアクションのほうが反応は良いです。

基本夜の釣りなので、ラインテンションは張っておかないとアタリはわかりにくいです。

どちらかというと、①のアクションを入れようとしたらイカが乗っているパターンが割と多いです。

エサに夢中になっているイカは、長くエギを抱いてくれるので全てのアタリをとらえられなくても問題はありません。

アクションパターン②

もう一つのパターンとしては、任意のレンジまで落としたら1,2秒に1回転ぐらいのゆっくりただ巻します。場合によっては、もっと遅くてもいいかもしれません。

そして、ただ巻きの途中でストップ入れると効果的なアピールになります。

4,5回転巻いて5秒待つみたいなパターンで攻めます。

もし根掛かりしてしまうようなら、リールを巻くスピードをもう少し早くしてください。

この釣り方は、巻くことによってラインを張っているのでアタリはわかりやすいです。

強風時など、ラインが風で流される困難な状況・アタリがわからない日に使えるパターンです。

フォールと底取りの重要性

この釣りは、エサ巻きエギを投げてから海中に長くとどめて置ける人のほうが良く釣れます。

広いレンジを長時間イカにエサ巻きエギを見せる事が、最適なアピールになります。

さらに、底で釣れるパターンや底から追いかけてくるパターンが多いので、底取りも重要になってきます。

しかし、長いフォールには根がかりが付き物になってくるのが問題です。

そのため、フォール中はしっかりカウントダウンをして自分の感覚でよいので約何秒で底かをつかんでください。

そして、いきなり長時間フォールはしないようにしましょう。例をあげるなら30秒からはじめて、1投ごとに10秒ずつフォール時間を延ばすのがよいでしょう。

巻き初めにエギに何か当たる感じあれば、それが底なので、次からはマイナス5秒~10秒でカウントすれば根がかりはしにくいです。

あとは手前に向かって浅くなってくる場合が多いので、1度目のアクション以降はフォール時間を短くしたりして、次のフォールで根がかりしないように気を付けてください。

防寒対策はしっかりと

冬の夜の釣りはとっても寒いものです。

しかし、イカが釣れればなんのその。嬉しさ100倍で、寒さなんか忘れてしまいます。

水筒に温かい飲み物を入れて、防寒着をたっぷり着込んで釣りに出かけましょう。

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