エサ持ちバツグン!ヤリイカ釣りの塩ササミ(鳥胸肉代用)の作り方

釣りDIY

陸から狙うヤリイカ釣りでは、テーラーやエサ巻きエギにエサを巻いて釣る釣り方が一般的です。

釣具屋さんに、塩ササミやキビナゴや冷凍サンマなどが売っていますが、だいたい500円ぐらいはするので釣行毎だと結構高くつきます。

そこで自作してしまえばエサ代の節約にもなりますし、エサ持ちが良いとても使い勝手の良いエサが作れます。

必要な材料と道具

まずは食材類です。

塩は家にあるものを使ってもらえば良いです。

作ろうと思った時に常用の粗塩しかなく、サラサラした塩が欲しかったので業務スーパーでお安いのを買ってきました。

サラサラした塩のほうが作業性は良いです。

鶏肉はササミか胸肉を使いましょう。私は、安くてコスパの良い胸肉をいつも使います。

ササミと胸肉で釣果の差を感じた事はないのでどちらでも良いと思います。

塩は業務スーパーで1キロ80円ぐらいでした。ムネ肉は同じく業務スーパーで約700グラムで415円。合計しても約500円で作れちゃうので経済的です。

次は、道具類です。

  • 塩をまぶすための皿
  • キッチンバサミ(包丁でもOK)
  • エサのサイズを合わせるためのエサ巻きエギやテーラー
  • 受け皿付きのザル
  • まな板

ざっと必要なものはこれぐらいです。

ほとんどの物は100均で大丈夫ですが、キッチンバサミは切れ味が悪いとやり辛いので、100均以外を使ったほうが良いかもしれません。

愛用のエサ巻きエギです。汚くてボロボロですがそうなってくしまうぐらいイカが良く釣れます。

作り方の手順

鶏肉の下準備

今回はザルに並ぶ量を考えて、1パックのうち3分の1だけ使いたいと思います。200グラム強で20~25個ぐらい取れると思います。

今回は2枚入っているうちの1枚がちょうど3分の1ぐらいでした。

鶏胸肉をまな板の上にのせて、鳥皮をはがしてやります。

片手で胸肉を持って、もう下方の手で皮を引っ剥がせば簡単に剥がせます。

余った鳥皮は炒めれば美味しく食べれます。茹でて鳥皮ポン酢も美味しいです。

切り分け

このエサ作りで最も重要視するのが、餌持ちの良さ。

そのためのポイントとして肉の繊維の向きがすごく重要になってきます。

まず、皮を取った後の肉をよく観察すると繊維の走っている方向があります。

上の画像の場合は中心に向かって2方向から繊維が走っているので、中心部分でまず切り分けます。

するとある程度向きのそろったかたまりが2つになりました。

そして、このかたまりを小さく切っていくのですが下の画像のように、縦の繊維沿って切っていくのが最大のポイントになります。

理由はエサ巻きエギやテーラーは、針金でエサを固定して使うのですが、針金を巻く方向と鶏肉の繊維の方向が同じだと、鶏肉に針金が食い込み海水を吸ったエサが身切れしやすく餌持ちが悪くなってしまいます。

針金は細いので繊維の方向と同じだとエサが切れて取れやすくなる

逆に針金と繊維の向きがクロスしていると、針金が食い込みづらく大変餌持ちが良くなります。

塩でしっかり絞めた鶏肉の繊維は簡単には切れない

さて、あとは大きさですがこれは結構アバウトでも大丈夫です。だいたい6~8センチぐらいでしょうか。

逆に、厚みは厚すぎると使いづらいので5ミリ~8ミリぐらいが使いやすいです。

後でハサミで大きさや形を整えれるので、この段階ではアバウトでも問題ありません。

実際に使うエサ巻きエギやテーラーを見ながら切っていくと大きさがわかりやすいです

塩漬け~水分抜き

次に皿や容器などに塩を適量入れて、小さく切った鶏肉に塩をたっぷりまんべんなくまぶしてあげます。

そして、ザルなどになるべく鶏肉どうしがくっつかないように並べてあげて放置してあげます。

放置時間は、冬の寒い時期なら1晩陰干しするか、冷蔵庫で半日~1日ぐらい放置します。

他の物へのにおい移りや、そのまま放置が気になる方はサランラップをかけてください。

一晩放置すると、塩の浸透圧で水分が抜けて結構硬くしまり、ソフトなジャーキーみたいになります。

これで餌持ちの良いエサの完成です。使用までは、冷凍庫で長期保存も可能です。

このまま冷凍しても良いですが、冷凍前にキッチンバサミで形を整えておくと、釣り場ですぐに使えて便利です。

鶏肉から汗のように水分が出ています。さわると結構硬いです
ザルの受け皿に鶏肉から抜けた水分が溜まってます。園芸兼用のザルなので汚くてごめんなさい

まとめ

この塩ムネ肉(塩ササミ)作りの重要なポイントは、

  • 肉の繊維の向きを縦に揃える事
  • 塩で肉の水分を抜いて締める

この2点が非常に重要になってきます。

これだけで、市販の鶏ささみよりも餌持ちは抜群に良いのでコスパ最強で、おススメですよ。

ちょっと一手間

ここからは、釣果アップのためではなく自己満足の世界です。

遊び心のあるかたは、読んでみてね。

鶏肉エサをさらにグレードアップ!?

先ほど完成した鶏肉えさに、もうひと手間加える事によって爆釣(するかもしれない)えさに変身させてみましょう。

味の素・みりん風調味料(安いやつ)・色粉・バニラエッセンス等色々使ってみます。

アミノ酸でアピール力アップ

海のフィッシュイーターたちはアミノ酸を好むと言われます。

だからエサ巻きエギやテーラーに鶏肉や魚の切り身を使うのはとても理にかなっているのですが、さらにそれを強力にします。

やる事は単純。冷凍保存する前の鶏肉エサに市販の味の素をたっぷりまぶしてやるだけです。

まぶしたら容器のふたを閉めて、容器ごとシェイクしてあげましょう

匂いでアピール力アップ

エギング用のエギに吹きかけるだけでパワーアップすると言われるスプレーが売られています。

私も好きで愛用するのですが、けっこういい匂いがするのでこれはいけるかもということでこのアイデアを使ってみます。

海の生き物も嗅覚は備わっており、イカも例外ではありません。

そこで、これも鶏肉エサの保存前にたっぷりとバニラエッセンスを振り掛けるだけです。

なぜバニラエッセンスか?釣りの餌にはバニラの香りが良くあるのと、自分の好きな匂いだからです。

視覚に訴える!

エギングなどでそのときそのときで、イカの反応する色が違うのは良くある話。

という事で鶏肉エサに色を付けてみました。

使うのは、みりん風調味料と色粉。

色はお好みで。今回は黄色を作ってみます

浸透液にみりん風調味料をつかうのは、せっかく塩で締めた鶏肉を柔らかくしないためです。

みりん風調味料にも、漬け込むと鶏肉を締める作用があるので、せっかく塩締めした鶏肉が柔らかくなりません。

まずは色粉を付属のスプーンで5.6杯小さな入れ物に入れて、ごく少量のお湯で溶いてやります。これやらないと、みりん風調味料にうまく溶けてくれません。

そしたら、タッパーなどにみりん風調味料約100mlと溶いた色粉を投入して混ぜてください。

間違えて直接色粉を投入してしまったら・・・混ぜるのに時間がかかり大変です

あとは半日ぐらい、この液に鶏肉エサを漬け込むだけ。あとは取り出して、冷凍保存でOKです。

きれいに色が付きました
去年作った分も合わせて3色になりました

ちなみに市販品でもエサに色付けしてパワーアップさせる液はあります。

自己満足。しかしこれも釣りの楽しみです

いろいろやって、どれほど釣果がアップするのかは未知数です。

しかし、自分で調べて色々試して釣れた時はそのうれしさも格別。

誰かと並んで釣りをしていて、自分だけ爆釣だったときなんてそれは最高です。

試行錯誤も釣りの楽しみの一つ。自分オリジナルの最強餌を見つけてみてくださいね。

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