ルアーロッドでキス釣り

おかず釣り

手軽で美味しいおかず釣りの代名詞、ちょい投げ釣り。

春が終わりずいぶん気温も上がり、梅雨が始まるかなと言う頃から、手軽にちょい投げでキス釣りが楽しめるシーズンのはじまりです。

シーバスロッドやエギングロッドでOK!

地域差はあると思いますが、私の住む北陸地方では6月頃から岸から50メートル以内で、シロギスが盛んに釣れ出します。

しかもシーズン初期は、サイズも良く数も釣れるのでおかず釣りには最適の時期です。

本格的な投釣りのタックルじゃなくもルアーロッドで手軽に楽しめるので、軽いオモリを50メートルも飛ばせればOKです。

手軽なキス釣りは約2ヶ月、だいたい夏が終わる頃までは、遠投しなくてもキスが釣れます。

秋になるとやや釣果にムラがでてきて気温が下がるにつれ、釣れない日も出てきます。

晩秋〜冬〜春にかけては、遠投が必要だったり釣れる場所も限定的になってくるのでコアな投げ釣り師以外はシーズンオフです。

この釣りの楽しさは、何といってもキスのアタリです。キスは小さな大物と呼ばれるくらい針に掛かる時はガツンと来ます。このアタリが小気味良く多くの人がこの釣りに魅了されます。

しかもルアーロッドにPEラインと軽いオモリの組み合わせは、キスの引きを最大限に楽しめる仕掛けなのでとてもおすすめです。

ちょい投げ仕掛けをおぼえよう

この釣りを楽しむための最大の肝は、PEラインの使用です。

感度最強のラインなので、魚のアタリ・海底の起伏など情報が手元にダイレクトに伝わってきます。キス釣りはアタリを楽しむ釣りなので、PEラインの使用は必須です。

ラインの太さは、0.6号~1.5号ぐらいまででいつもルアーフィッシングに使用しているもので十分で、100メートル以上は巻いてあるほうがいいです。

ショックリーダーは、ナイロンかフロロカーボンの4号か5号を30cmほど付けてください。

ルアーロッドは20グラム以上のルアーが投げれて、PEラインに対応していればOKです。長さは長いほど遠投性は上がりますが、8フィート以上あれば大丈夫です。

オモリはちょい投げ用の天秤オモリを使います。

オモリは号で表示されていますので少し計算が必要です。

1号は3.75グラムなので、例えばロッドが20グラムまで対応しているとしたら、20÷3.75=5.333・・となるので、約5号のオモリまでが適合する事になります。

仕掛けはロッドが短いので、2本針仕掛けをオススメします。慣れてきたら3本針の仕掛けでも大丈夫です。針は小さめが良いでしょう。

仕掛けと天秤の接続は固定式になります。固定式仕掛けはオモリが固定されているので、投げた時も絡みづらく、扱いやすいです。

クッションゴムでバラし激減!?

あと、ワンポイントですが、ショックリーダーと天秤の間にクッションゴムと呼ばれるものを付けます。

これは、PEラインと軽いオモリの弱点を補うもので、針掛かりが良くなり魚がバレにくくなります。

通常の投釣りは、オモリが30号とかあるので、オモリの反発がクッションになるのですが、ちょい投げのオモリは軽すぎて魚が針に掛かろうとする時に弾いてしまいます。それを補うのがクッションゴムです。

無くても問題はないですが、あったほうが針掛かりが良いので私はクッションゴムは付けます。もし付けない場合はショックリーダーを80㎝ぐらいは取るようにしてください。

エサの種類と付け方

私の住む地域では、キス釣りに使われるエサはイシゴカイという虫エサです。どこの釣具屋でも売っていて、500円ぐらいで1日遊べる量がかえます。キスの食いも良いので定番の餌です。

他にもチロリ虫と呼ばれる虫エサもあります。こちらは少し高価ですが、大きいキスが釣れる特エサと言われます。気分を変えて使う事もありますが、売り来てれいる事が多いです。

その他にもアオイソメやマムシと言われる虫エサでもキスは釣れます。ですが、イシゴカイで十分なので、もし売り切れていたら、代用でアオイソメをつかうぐらいです。

エサは上の図のように短く付けるのが良いとおもいます。釣り方が、海底をズルズルと引きずりながら釣るので、あまり長く付けすぎると食い逃げされてしまいます。

釣れる時はすごく短くてもガンガン食いついてきます。逆に、活性の低いときは少し長めに付けてアピールしたほうが釣れる場合もあります。

ちょどよい長さは日によって違いますが、迷ったら1センチぐらいのタラシで始めてみるのが良いです。

そしてもう一つ、どうしても虫エサが無理と言う人のために

ワームを使うという手もあります。どうしても生エサには負けまずが、それでも匂いなどが付いていてエサに近い感覚で使えます。

これでも釣れなくはないので、どうしても虫エサは触れないけどキス釣りがしたい人にはオススメです。

キスの釣れる場所

一番有望なポイントは砂浜の広がるサーフでしょう。海水浴場なんかでもシーズンになればキスが釣れます。

夏という事もあり海水浴シーズンとも重なるので、早朝と夕方以外は釣りができなかったり、釣り禁止になる場所もあるので、事前に確認しておきましょう。

それ以外の有望な釣り場は、防波堤などでも底が砂地の場所でもOKです。河口も底が砂地の場所が多いので、ポイントになっている事が多いです。

キス釣りに必要な道具

三脚orサンドポール

三脚の竿立てはエサ釣りをする時は一つ持っていると大変役に立ちます。特にエサを付けるときや魚を針から外すときなどにとても役にたちます。

ロッドやリールを地面に直に置かないので、保護にもなります。だいたい三脚の中央に水汲みバケツを、引っ掛けるフックが付いていて水をくんだバケツをかけておいて固定できます。

広い砂浜では、キスの群れを探してウロウロする場合もあります。そんな時はこのサンドポールが役に立ちます。

砂に刺すだけで竿立てになるので三脚よりかさばらず、持ち運びにはたいへん便利です。

水汲みバケツ

釣り用の水汲みバケツはコンパクトにまとまるので携行性に優れています。エサ釣りでは手が汚れる事が多いので水汲みバケツは必需品です。

針外し

キスはエサを丸呑みにして、口の奥に針が刺さっている事もあるので、針外しはあると便利です。

その他小物

手を拭くタオル、予備の仕掛け、ラインを切るハサミ、魚から針を外すプライヤーなども忘れずに準備しましょう。

あと魚を入れるクーラーボックスも必要です。キスは大きくても30センチまでなので、そんなに大きいものは要らないでしょう。

キスの釣り方

基本的に、難しいテクニックなどは要りません。投げてゆっくり巻いてくるだけでキスは釣れます。いくつかコツというか注意点はありますので、順序立てて説明していきます。

エサ付け〜キャスティング

まずは針にエサを付けます。

そして、仕掛けを投げ入れて、オモリが海面に着く少し前ぐらいリールから出ていくラインをスプールを押さえて止めて下さい。

何の為かと言うと、ラインを止める事によって、仕掛けが張って真っ直ぐになります。真っ直ぐになる事によって仕掛けが絡むのを防止するわけです。

地味な事ですが、これを癖にしたほうが良いと思います。目的は少し違いますが、エサ釣りでもルアーフィッシングでも使えるテクニックです。

着底のサイン

オモリの着底を感知したら巻きはじめます。着底のサインは張っていたラインがオモリが着底した瞬間に、スッとたるみます。

水深があってわかり辛いときは、ゆっくり巻いてみて底を引きずる抵抗が感じられればOKです。水中で底を切って巻いている時とは明らかに違う感触です。

もしそれでもわかり辛い時は、あまり遠くになげずに近い距離で練習してみて下さい。近い距離だと着底もわかりやすく、底の感覚もつかみやすいでしょう。

誘い〜アタリ

着底を感知したら、すぐに巻きはじめて下さい。リールを巻くスピードは1秒間に半回転から1回転ぐらいのスピードで巻いて下さい。

底をズルズルと引きずってくるイメージです。特別な誘いはしなくてもこれだけでキスは釣れます。

アタリは手元にブルンブルンと伝わってきます。少しサイズが良いとガツンと小気味良いアタリが出ます。

キスがかかったら慌てずに巻くスピードは変えずに巻き続けます。残りの針にも掛かるチャンスがあるので、そのまま狙いましょう。

また釣れない場合は、海底で引っかかる感覚があったらその場所でしばらく止めてみて下さい。30秒ぐらいで良いです。

引っかかりや、抵抗の強い場所はかけ上がりや溝になっていて、キスの溜まりやすい場所の可能性があるので、止めて待つ事で誘いになる事もあります。

取り込み〜締め

魚がかかったら砂浜などでは波打ち側でバラしやすいので、波に合わせてずり上げるとバラしにくいです。防波堤ではキスは小さいので網などは使わずに抜き上げてしまえば良いです。

針を外したら、持ち帰る場合は少し残酷に感じるかもしれませんが、目の少し上ぐらいを親指で力を入れて潰して下さい。

これは脳を潰して、締めているわけです。生きたままクーラーボックスに入れてバタバタ暴れながら絶命させるよりはこちらの方が良いと思います。

キスは特に血抜きの必要は無いので楽ちんです。氷で冷やして持ち帰れば、脳締めだけでも、刺身で美味しくいただけます。

数を釣るコツ

1匹は釣れるけど、2連3連で掛からない場合は少し巻くスピードが早いのかもしれません。

アタリがあって1匹掛かったと感じたらもう少し巻くスピードを落としてみて下さい。遅く巻いたほうが追い食いはさせやすいです。

また一度釣れた場所は、まだ群れがいる可能性があるので、釣れた場所の少し遠くから巻いてきて同じ場所を何度も引いてきたほうが効率的に釣れる場合もあります。

釣れた場所に直接投げると、オモリの着底音でキスが逃げる時があるので気をつけて下さい。

シロギスはとても美味しい

シロギスはスーパーにはあまり並ばず、高級魚と言われます。そんな高級魚を食せるのは釣り人の特権ですね。

特に美味しいのが天ぷらです。天ぷらの具材としてもシロギスの美味さは別格です。サクッとした衣にフワフワの白身がたまりません。

20センチ以上の良型が釣れたら刺身もオススメです。淡白でクセの無い白身はとても上品で、白身好きにはたまらないでしょう。

キス釣りは、釣り人の間では夏の風物詩。夏の足音が聞こえる頃にはキスの便りも届くでしょう。皆様も一度お試しあれ。

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